ココナラの開発現場に、Forkwell Jobsが潜⼊取材!

ココナラ中核のエンジニアが語る「エンジニアがサービスを作る会社」で働く⾯⽩みとは?

個人が持っているスキルや経験を売り買いできる「ココナラ」。個人間で取引するC2Cサービスで、眠っていた自身のスキルが誰かの役に立つことで、出品者側も社会とのつながりを実感できるサービスとして注目を集めている。

今回は、CTOの恵比澤 賢氏とエンジニアの島田 喜裕氏に同社の開発スタイルやポリシーについて話をうかがった(以下敬称略)。

社員全員がHipChatとConfluenceで情報共有

恵比澤は、経営と技術の双方の視点からサービス開発、運用、保守まで技術チーム全体を統率する。マネジメント部分だけでなく、人手が足りないインフラ周りの整備なども担当する実力派エンジニアだ。前職はグリーで、会社が急成長するのを目の当たりにした。転職するにあたっては、「スピード感をもってサービスを作っていける小さいスタートアップ」を探しココナラに辿り着いた。

数あるスタートアップの中でココナラを選んだのは、会社の規模感と創業者である南と新明の情熱と実力だった。また創業者の思いだけで突っ走るのではなく、周囲とオープンなコミュニケーションを取りながら進めていくところにも惹かれた。

オープンなコミュニケーションはココナラの文化でもある。社員全員が(カスタマーサポートもインターンも)HipChat でチームの壁なく会話をし、Confluenceを使ってドキュメントで情報を共有、特定のテーマはFacebookのグループで共有する。チャットやドキュメントを見れば、他のチームが何をしているかを把握できるという。

もちろん、始めから社員全員がConfluenceを使いこなせたわけではなかった。最初は恵比澤一人が進め、次第にエンジニアが活用するようになる。そのきっかけになったのが島田だ。「フォロワーができたことで、他のメンバーにも広がった」と恵比澤。こうして、ココナラの全員で情報共有する文化ができたのだ。

エンジニアとマーケターの二人三脚のグロースチーム

前職がリブセンスの島田も会社が急拡大するのを経験してきたエンジニアだ。組織が拡大し、マネジメントをまかせられるようになる一方で、1エンジニアとして今しかできない現場での開発にもう一度チャレンジしたいと思った。島田も転職をする際に意識したのが会社の規模感と、サービスの成長性だった。

たくさんの候補企業を「ユーザーとして使いたい、人に薦めたいと思うサービス。そしてゼロに近くこれから伸ばしていけるサービス」というふるいに掛け、残ったのがココナラだった。

現在島田はサービスの成長のためのグロースチームとして、マーケターと2人で、KPIを設定して改善施策をまわす取り組みを担当している。

目標に対して足りていない部分を洗い出し、その課題を改善する仮説を元に施策を提案する。それが承認されれば実装、さらに検証して次の施策を考えるというサイクルを回していく。毎日数字を検証し、1週間に1つ以上新しい施策を実施するという。

「まずはすぐに実装でき結果がでるような小さい改善から始めて、改善成果があれば大きく展開しそのためのリソースも確保する」と島田。

施策のレビューと承認をするのが恵比澤だ。ひとりよがりにならぬよう、ログデータの分析、A/Bテストの結果、ユーザーのフィードバック(お問い合わせフォームやアンケート)を踏まえて施策を回していく。

「ココナラは、ユーザーとのつながりが濃いサービス。お問い合わせフォームやアンケートにもたくさん意見が寄せられますし、オフラインのイベントも開催しています。近くに来たからと会社に遊びに来てくれるユーザーさんもいます。ユーザーからの意見を反映しながらより濃いファンを獲得していきたい」と恵比澤。

メインプラットフォームはRuby on Rails、関連ツールはScalaやGoを使うことも

ココナラではメインのプラットフォームをCakePHPで開発していたが、大規模なリファクタリングが必要と判断し、現在Ruby on Railsにリプレイス中だ。メジャーなフレームワークで長期的にメンテが続いている安定性に加え、開発メンバーの得意なもの、好きなものという視点でRuby on Railsを選定した。

一方で、補助ツールとなるスマホアプリのログ分析ツールなどは、Scala、Goなどの新しい言語を採用している。「こんなツールがあると便利」という意見があると、いつの間にか誰かが作っていることが多い。こうした場合は個人の裁量で技術を選定できるからだ。

ココナラでは、余裕を持ったスケジュールをひいており、予定の作業が終わったエンジニアは次の課題に取り組んでもいいし、作業を効率化するためのツール開発をしてもいい。こうした文化があるから、いつの間にか便利なツールが増え、生産的な開発環境になるのだという。

ユーザーの要望の背景に隠された本物の課題を見極めて施策を打つ

開発の進め方は、毎週スプリントレビューを行い、タスクをBacklogで管理し、次の週に達成する。

「島田を中心にグロースハックで開発をしていて、常にABテストが走っているような状態なので、情報共有が重要です。会社全体で情報共有のミーティングが週に1回、個別チームとしての振り返りのミーティングが1回あり、グロースチームと開発チームのミーティングがあります」と恵比澤。

島田が大きな組織との違いを特に感じるのは、ユーザーからの声を現場に反映させるスピードだ。「ユーザーサポートは苦情受付ではなく、ユーザーの満足度、ロイヤリティを高めるために存在している」。

といってもユーザーの意見をそのまま反映させているわけではない。恵比澤は「ユーザーの要望の背景にある課題を見極めて、それをどう反映するかを考えている。新しい企画でも、常に背景の課題をみる」という。

伸びていくサービスをさらに伸ばすためにエンジニアを募集中

ココナラの開発環境の魅力について島田は、「伸びしろがたくさんあるサービスなので、伸ばすことに積極的に関われる」と強調する。ココナラでは、現在エンジニアを募集中だ。

「与えられた仕事をきっちりこなすというタイプよりも、自分から課題を見つけて解決する人がマッチします。面接でも、これまでの経験で課題解決のために作ったツールについて聞きます」と恵比澤。

恵比澤は、ラリー・ウォールによるプログラマの3大美徳「無精(Laziness)、短気(Impatience)、 傲慢(Hubris)」に共感するという。というのも、現状に課題を見つけ解決したい、面倒な作業があれば自動化して楽にしたいと思う人こそ、エンジニアに向いているからだ。

島田が「日々の作業に疑問を持てる人が向いていますね。Excelで同じ作業を続けられる人はすごいですが、エンジニアなら自動化、設計を変えるなどの発想が必要です。同じコードを3回続けて書いたら、共通化するというように」と同意すると、恵比澤が「同じことを3回繰り返す人は頭が悪い、ということか?」と笑った。

そして「まずはユーザー数を増やしながらサービスを成長させていきたい。伸びていくサービスを作りたいという方はぜひ応募してください」と恵比澤は締めくくった。


本記事のエンジニア2名による限定イベントを開催

本記事に登場したエンジニア2名による限定イベントを開催します。

サービスを成長させたいエンジニアのための
『Railsで働かナイト』

第一部では、リブセンスでサービスの立ち上げから会社の上場までを経験した島田氏が、コードを書くために、もう一度スタートアップに挑戦した理由を、

  • どのようなキャリア意識を持っていたのか
  • スタートアップに挑戦しようと思った理由は?
  • 知名度のある企業で大きな仕事をする中で感じていたこと
  • 今はどのような仕事をしてるのか。仕事のおもしろさとは

といった、転職を検討している方が気になる視点でお話しいたします。

第二部のパネルディスカッションでは、CTO恵比澤氏、Forkwell転職コンサルタントも交え、採用側の視点や、Railsエンジニアとしてのキャリア形成についてディスカッションします。

エンジニアとしてのキャリアを考えるきっかけに、ぜひ会場までお気軽に足をお運びください。

Web系企業への転職やスタートアップに興味がある方、環境を変えてもっと成長したいと思っている方のご参加、お待ちしております!

【開催概要】

日程 2015年6月24日(水)19:30〜21:30
対象者 Web系企業への転職やスタートアップに興味があるエンジニア、環境を変えてもっと成長したいと思っているエンジニア
参加費 無料
定員 20名(定員を超える場合は抽選となります)
主催 Forkwell Jobs運営事務局
協賛 株式会社ココナラ
場所 〒107-0062 東京都港区南青山5-6-24 南青山ステラハウス4階
アクセス:表参道駅 B3出口より徒歩1分
持ち物 当イベントで参加される方は、当日受付にて名刺を1枚頂戴します。

※ 本イベントにてココナラに興味を持たれた方は、書類選考免除で選考に進むことができますので、Forkwell Jobs運営事務局まで申し出をお願いします。

※ 非エンジニアの方、及び同業に属する方につきましては、当イベントへのご参加をお断りさせていただきます。誠に恐れ入りますが、ご了承くださいませ。

【お申し込み】

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